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小児用のパット承認
2006年5月25日
AEDの小児用パットがようやく認可されました。(レールダルメディカル社 FR-2用)
これは、子供(1歳から8歳まで)へAEDを使用するために、パットのコネクターの部分に抵抗を入れてエネルギーを150jから50jと減弱するパットです。
しかし、1歳から8歳までの子供に対して、小児用パットがなくても緊急時には大人用のパットでAEDを使用してもなんらかまいません。
除細動が早期に行われなければ、1分間に10%づつ救命率が低下します。
ですから、迷わず大人用パットしかなくても、AEDを使用してください。
小児用パットで、一つだけ注意しなければならない事があります。
それは、8歳以上の子供および大人に小児用のパットを使用しないことです。
この注意事項をなんだ簡単と思うかもしれませんが、これがとても難しいことです。
例えば、学校で子供がたおれて居た場合、そのこどもが何歳で何Kgなのかわかる訳ありません。
それに、慌てて使用することにより、8歳以上の子供や大人に対して小児用のパットを使用してしまう危険性があるからです。
8歳以上に小児用パットで除細動をした場合、50jのエネルギーしかエネルギーが流れません。
(8歳以上には小児用パットは使用不可と2005年AHAガイドラインに記載があります。)
逆に子供(1歳から8歳まで)へは、小児用のパットが無い場合には、大人用のパットを使用可能となっております。
「大は小を兼ねる。」ですね。
AHA2005年のガイドラインでは、
小児の分類が1歳から8歳。
大人の分類が8歳以上となっているためにちょっとややこしくなっております。
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