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Doctor's BLOG

顎関節症の治療

2006年7月18日

前回までは早期接触についてご説明いたしました。
では、治療についてご説明いたしましょう。
まず第一選択がスプリント療法という治療方法です。
上下の歯の型と噛み合わせをとりまして、歯の噛む面をプラスティックの用材料で覆ういわゆるマウスピィースを製作します。
これを夜寝る時に使用してもらうのです。
寝ている間は、 クレンチング(噛み締め)、ブラキシズム(歯ぎしり)等がある事は珍しくありません。
その際に歯と歯が直接当たらない、状態を作ってあげるのです。
そうしますと、早期接触は生じません。(スプリントがきちんと調整されていれば)
下顎は、筋肉が最も休まるポジションにおさまり、筋肉の疲労時に蓄積する乳酸の軽減につながります。
また、顎関節内の関節円板も圧力や後部靭帯への力も減弱されます。
スプリントを使用することにより、睡眠中に顎の付着する筋肉がリラックスし、顎の関節のクリック音も軽減。
顎の開閉がスムースになります。
すべての患者さまに有効であるとは言えませんが、軽度の顎関節症や、筋症状を主症状とする顎内障の患者さまには有効であると感じております。

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