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1本の歯牙欠損からはじまる不定愁訴
2006年11月 2日
このレントゲンを見て下さい。
上下の臼歯が欠損しております。
欠損部にし隣接歯は傾いています。
その欠損部に相当する上顎の歯は下に出っぱっています。
このように臼歯部の傾斜は、垂直的な高さを低下を引き起こします。
また、欠損歯があると食べ物を咀嚼するのも健側部臼歯に偏ります。
そうしますと下顎に付着する様々な筋肉が一部の偏った筋肉しか使用できなくなるために、頭痛や肩こり、腰痛を誘因となることがあります。
傾斜した歯の治療ほど厄介なものはありません。
ブリッジ(欠損側に隣接する歯を削り、橋渡しをする治療方法)を製作するためにも、傾斜した歯を多く削る必要があります。
歯の切削量が多いと、歯髄まで治療する必要がありますし、傾斜した歯の周囲の骨も吸収してきてします。
欠損を放置する事は、何一つ良い事はありません。
歯は、咀嚼のみならず、身体の姿勢、呼吸、脳の発育、アレルギーの予防、正常な精神発育と多くの事に関係しております。
日頃から、歯を虫歯にさせない。予防歯科がもっとも大切です。
欠損ができたら、すぐに欠損部を治療することが最も大切です。
インプラントは、欠損部に隣接する歯を削ることが無いために、長期的にとても安定します。
ブリッジは、欠損部の歯牙の負担を両方の歯牙で支える事をしなくては行けないために、長期的に見ればブリッジをかけた歯の喪失につながることもあります。
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