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脳神経外科領域でも使用できるテクニック Degital-Analog Combine Technique
2007年3月 3日
先日の学会osseointegration study club of Japan(通称OJ)でも少し触れたのテクニックをご紹介します。
この方法を使用する事により、CT画像から得られたデジタルデーターをアナルグ的に(いい加減に?)補正できます。
ノーベルガイドやシムプラントでもサージカルガイドを製作することもできるのですが、とにかく高い。
わざわざスウェーデンやベルギーまで発注しなくても、少しの工夫で最大限の効果。
(貧乏人の知恵と言いますか、元巨人軍の長島選手のような所謂、真っすぐなストレートで直球と言いますかという発想)
まずは、レントゲン不透過性のある硫酸バリュウムをサージカルステント内に混入しステントを製作する。
もちろん、トップダウンを念頭に製作された形態。
しかし、これはあくまでも補綴的な形態から得られた形であり、アクセスホールが補綴物の中央に位置するように穴を開ける。
これをCT撮影すると通常のシンプラントデーターが得られる。
このデーターから3次元構築した画像をもとにアクセスホール直下にインプラントが位置させ、方向指示棒を表示させる。
しかし、この方向によい骨が存在するかどうかはわからない。
そこで、こんどは骨量および骨質が良好な位置にインプラント体の角度を変更する。
そうすると、方向指示棒がサージカルステントに貫通する位置がアクセスホールからはずれてしまう。
もし、この方向、位置にインプラントを実際に口腔内に埋入させるには、どうすればいいか。?
その補正の方法には何かないか。
それを考えこの方法を考案した。
硫酸バリュムを混入したサージカルステントの上に、サージカルステントとはレントゲン不透過性の異なるレジンブロック(消しゴム大)の3次元マッピングブロックを製作しレジンで接合させる。
このマッピングブロック上には、他の全く違うレントゲン不透過性の高いガッタパーチャーを方眼紙のように配置させる。
これで準備完了。
CT撮影を行い。
インプラントをシムプラントで解析。
骨のよい状態の部分を選んでインプラント埋入シュミレーション。
方向指示棒が貫通する3次元マッピングブロック上面の位置を確認して、実際のブロックにマジックでマーキング。
こんどは、サージカルステントをひっくり返し、裏からその方向指示棒が貫通する部位を確認し、同じ部位にマジックでマーキング。
この2点を結ぶようにサージカルステント上の3次元マッピングブロックから技工用ドリルで穴を開ける。
最終的はサージカルステントとして使用したいために、3iのステンレス製のサージカルチューブをレジンで固定。
直径2ミリのドリルまでは、この方向で正確にドリルできます。
注意としては、誤差は多少でます。しかし従来の目測より遥かに精度はあがります。
サージカルステント内におさめたチューブ内に口腔内でドリルを入れられない事があります。
臼歯ですと患者さまの開口量が少ないために注意が必要です。
このテクニックを他の医科領域で使用すれば、例えば脳神経外科での脳内腫瘍の位置を正確にマークできピンポイントでの手術が可能なサージカルステントを製作することができます。
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