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ノーベルバイオケア オッセオセット100
2007年8月11日
インプラント外科用エンジンであるオッセオセット100についての雑感を書きます。
開業当時DEC500を使用しておりました。これは無骨で飾り気もなく注水もマニュアルで行う単純なエンジンでありました。
このDEC500なかな使用しやすいエンジンでありました。非常にトルクの立ち上がりがいいので設定トルク値が0から直線的に立ち上がり、フットレストを踏むと、そのトルク値の立ち上がりが素直で今思うと名機であったと思います。あえて難点を言えば、フットスイッチを踏むのに少し力がいりました。
そんなDEC500ではありましたが、コードの接触不良が生じ修理を依頼したところ、補償期間が過ぎたために修理不良といわれてしまいました。残念。
そこで購入しなのがオッセオセット100。
この外科用エンジン、使用勝手がよく注水から補綴用スクリューのねじ締めまでできる便利な器械であります。
しかし、しかしです。
肝心なトルク値の立ち上がりがフットペダルを踏んだ直後のトルクの立ち上がりが二次関数的に立ち上がり、設定トルク値以上のトルクがかかると安全機構が働きトルクがリリースする仕組みがどうもうまく機能していない感じがあります。
このトルクがリリースされる機能が設定トルク値以下でリリースする感じがあり、点検に出したのですが、問題なしとのこと。
それからも、インプラント外科時に使用しているのですが、どうも設定トルク値以下でセイーフ機能が働きトルクがリリースされてしまう感じがします。
例えば、インプラント埋入時30Ncmでオートストップ。35Ncmへアップ→オートストップ。40Ncm、45Ncm、50Ncmにトルクを上げてもすべてトルクがリリースされエンジンは回転しません。
そこで、マニュアルで少し逆回転させてそこから35Ncmへ上昇させて、再度埋入させるとスムースに最後まで埋入できる。
この逆回転は、アダプテーションテクニック時に使用するようなものではなくインプラントを埋入窩からほぼ抜いた状態からエンジンのトルクが設定トルク値に安定するまで、回転を安定させてから埋入させる目的です。
また、オートストップがあった時にバックアップ用のノーベルバイオケア製の補綴用エンジン(おそらくDEC300という製品)に手術中に交換。
それではオッセオセット100トルク40Ncmでストップがかかったときでも、DEC300で32Ncmで埋入できるのです。
メーカーにトルクの立ち上がりに問題があると何度もクレームを言っているが、メーカーは問題なしとのコメント。
オッセオセット100しかお持ちでない所は、手術時にインプラント埋入スタックして、開口制限でマニュアルのドライバーが到達できない場合には、大変な事になってしまいます。
オッセオセット100をお持ちで上記の様な事、お感じの先生がいらっしゃいましたらメール頂ければ幸いです。
植田歯科
植田晋矢
電子メール ueda@cdu.jp
キーワード 伊勢崎市 インプラント 植田歯科 静脈内鎮静法 オールオン4
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