インプラント、審美補綴、顎関節症、痛くない麻酔、歯科医院での全身管理、歯科救急
ノーベルバイオケア
2007年10月13日
先週の日曜日、月曜日と大阪で行われたノーベルバイオケア社主催のカンファレンスに出席した。最先端のコンピューターガイデッドサージェーリーでポルトガルのDr.Maloが上下顎ダブルall on 4を行った。
約1時間で、上下顎へのインンプラント4本を埋入し、すでに出来上がっている仮のボーンアンカードブリッジをセットした。
インプラントをある程度経験している先生なら、その手術が失敗であったことは一目瞭然であった。
上顎のサージガイドがずれていたのだ。
そのずれたガイドでインプラントの埋入が行われたために、その上の上部構造もずれていた。
もちろん、補綴物を作り直せばリカバリーできるミスではあったが、
壇上のエキスパートのDrが一人としてそのミスを指摘しない。
だれもが、あの失敗を会場から指摘する人もいなかった。
これが、血管の豊富な下顎への口腔底への穿孔であったらどのような事が起こるのかは、多少の知識がある術者ならお分かりだろう。
2日目の午前ブローネマルク先生の顎顔面補綴症例の抄録ビデオが流れた。
そのビデオを解説しながら、ブローネマルク教授は言った。
「失敗症例を皆でディスカッションする必要があると。」
ノーベルバイオケア社の「ソリューション」をキーワードとしたインプラント販売戦略とブローネマルク教授の人を大切にする心が大切という教えには、あまりにもかけ離れていることに何人の歯科関係者が気づいているのであろうか。
Dr.Maloのあの講演を聞き、コンピューターガイドだけ信頼して手術をする。
そんな手術経験少ない歯科医師が現れるのも遠くはないであろう。
ノーベルバイオケア社関係者各位
貴社は最も大切な事を、忘れていしまってませんか。
治療は、ショーではありません。
キーワード 伊勢崎市 インプラント 植田歯科 静脈内鎮静法 オールオン4
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