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遊離歯肉移植不要なアピカリーポジションドフラップ手術
2007年11月16日
下顎臼歯部のインプラント2次手術時に、角化歯肉の幅が無い場合にアピカリーポジションドフラップが行われる。
(角化歯肉がないために、パーシャルシックネスにて根尖側へ移動させた粘膜)
通常この手術は上顎口蓋部の角化歯肉より結合組織を採取して、移植部へ移植が行われる。
この方法を取ると、手術部位が2カ所になることと、手術の時間が倍かかることが欠点である。
では、どうにかならないのか?
ということで、、、、、、。
いま最先端の再生療法のほんの端っこの知識を使用して、行ったのがこの方法です。
使用するは、プロマック(亜鉛製剤)私が数年前に日本口腔インプラント学会に発表した方法。
プロマックは、本来胃潰瘍治療剤です。
このプロマックを傷のタンパク質と結合させることにより、パラクリン作用、オートクリン作用により、同部の創傷治癒を促進させる薬。
(ダッペングラスに少し取り、生食でペースト状に)
これがよく効く!(まずはお試しあれ)
この方法、数日前にも、とある先生から電話で、抜歯後に使用したらすっごく創傷治癒促進作用があったと驚きの声を頂きました。
さて本題ですが、
まずはパーシャルシックネスにて歯肉を根尖側へ移動して下の骨膜は縫合(7−0のゴアテックス)。
それだけです。
なんだと思われるかもしれませんが。これからが例のあれを使用する。
ダッペングラスにプロマックを半包くらい出して、生食にて溶解(蒸留水でも可)
そして、ペースト状にして骨膜が露出した部分に塗布して生食ガーゼを噛ませる。
これで終わり。
簡単でしょ!
そして、二次手術が終わり次回にインプラントの印象を行う予定です。
角化歯肉ちゃんとあるでしょ。
歯肉のマチュアが大切。
アメリカ審美かぶれで歯肉を切った貼ったと、妙にいじくりまわす先生いますがそれはヤリすぎ。
手術侵襲は最小で、後はその組織の自然治癒力を最大限に発揮できるために歯科医師が手を貸す。
消毒はしないんですか?
クロールヘキシジンは?
なんて質問しないで下さいね。
「そんなの関係ねー! そんなの関係ねー!」
夏井睦先生の「創傷治癒の常識非常識」を読んでから質問して下さい。
これは必読です。!
(アピカリーポジションドフラップ手術直後)
(術後2日目)
(術後7日目)
(術後13日目)
(術後2ヶ月と3週目)
術後にプロマック0.5g1包を食後に服用。(朝、夕食後に必ず服用させること。
空腹時や胃酸過多の患者さまであると胃酸と亜鉛が結合すると塩化亜鉛となり、嘔吐作用を生じる。
その場合には、昼でもたくさん食べた時に半包服用するとかの工夫が大切。胃潰瘍を治すのではないので、直接口腔内にペーストとして塗布してもよい。
私の場合には、プロマック服用時に水を含みプロマックを口腔内で溶解させそのままグチュグチュうがいさせ、傷に溶解したプロマックが付着するようにして服用させる。)術後2〜3週間続けると粘膜のみならず骨組織の再生にも役立ちます。
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群馬県伊勢崎市中央町10−19
植田歯科(再生医療を利用したインプラント)
植田晋矢
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