インプラント、審美補綴、顎関節症、痛くない麻酔、歯科医院での全身管理、歯科救急
セレックを用いた外傷歯への短期間集中審美治療
2007年12月27日
あれは確か11月の下旬のことであった。
バイクにより転倒により顔面を強打した急患の患者様が来院した。
(写真上で右側の前歯は斜めに折れております。この歯をよく診察した結果、この破折線より下の部分で歯肉の下に向かった斜めに破折しておりました。写真に見えるような斜めの歯牙破折のみであれば、そのまま神経の治療を行えばその後の歯を180度回転される治療は必要ありません。)
待合室で、、、、、、、、
お待ちの他の患者様に急患の治療を優先診察する事を承諾して頂き、すぐに緊急治療を開始した。
上顎左右前歯は破折しており歯髄が露髄していた。
左側上顎前歯は縦に破折線が歯肉縁下にまで達していた。普通であれば抜歯の適応である。
麻酔を行い抜髄を行った後、便宜抜歯により180度回転して再植を行った。(唇側を口蓋側へ回転させて再植。こうする事により破折線を歯肉縁上に保つ事ができ、最終的にクラウンのマージンを縁上に設定できる。)
上顎右側の前歯は、新鮮露髄のためスーパーボンドで直接覆髄。
左右前歯にワイーヤーにより固定を行い歯根膜の再付着を待つ事にする。
その後、再植歯の安定してきた頃を見計らって両隣在歯への固定を除去。
歯髄処置を行い、歯質と同じような色調および弾性を持つファイバーポストにより支台を作る。
右側上顎前歯は、当初直接覆髄を行いラミネートベニアを予定していたが、マイクロ歯冠破折が複数箇所存在したために、抜髄処置を行う。
その後ファイバーポストを使用しての支台を製作。
カラー基準コードとともにシェードを写し込みスライド撮影。
それぞれの歯が持つキャラクタライズを感じ取る。
形成、印象を行いセレック3Dを用いてコンピューター上でデザインを行う。
正中をまたぐ隣接する歯のデザインは難易度が高い。
まず右側からデザインを開始。その後セレックの設計から「連続歯」を選択して、挿入軸の設定を行う。この場合、反対側の歯のデザインを開始する際に挿入軸を180度反転させて行う必要がある。
そしてコンピューター内のデーターベースから患者様の歯の形態に類似する形態を選択する。
セレック上でデザインを決定して、Procad 200/I12セラミックスブロックをミリングする。
ミリング後形態修正を行い、ステインを行う。
グレーズは、Procadのグレージングパウダーの載りよくないため、エンプレス用のグレージングパウダーを用いグレーズを行う。
接着は、エステティックセメント(ユニバーサル)を用いて接着。
クリスマスまでには間に合わなかったが、年末までには間に合った。
少し遅れたクリスマスプレゼントであったが、患者さまは笑顔で喜んでくれた。
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群馬県伊勢崎市中央町10−19
植田歯科
院長 植田晋矢
電話0270−23−3435
電子メールueda@cdu.jp
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