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Evidence(エビデンス)の意味するもの?
2009年12月24日
最近Drの中でよく聞く言葉がある。それはEvidence。
このエビデンスと言葉が出てくると、インチキ論文も驚く程信用性が増す。
まるで、我が家の料理で重宝する味の素のようである。
(こんな事を書くと、明日からカップラーメンでの自炊になりそうだが。)
ここで問題なのが、そのエビデンスがどこから出て来ているかと言う事。
このエビデンスという言葉に、マスクされてこの言葉を聞いたDrはあたかも魔法にかかったように、その発表を信じてしまう。
このエビデンスという言葉の使い方で最もふさわしい舞台は、大きければ大きい程良い学会の発表演者への反駁質問である。多くの演者は、自分の発表が終わった安堵感と質問者からまったく的を得てない質問に枕詞として使用される「その研究には、エビデンスがあるのか。?」という人を小馬鹿にした質問が最もふさわしい使用法である。
これには、全く閉口させられる。
また、発表の格調をさらに高めるのが、t検定、コクラン分析、危険度など統計用語など付け加えればさらに聴衆は、意味も無い発表を鵜呑みにしてしまうだろう。
なぜ、このような事を書くというと、エビデンスと言う言葉を軽々しく口にするドクターに多いのが100年前にエビデンスが確立している治療法をもキチンと行っていない方が多いと感じること。
コンプッレックスを隠そうとする為にエビデンスという言葉を使う先生がいるという事実。
これを知ってもらいたい。
所詮エビデンスなんて天気予報と同じ。
雨の確立が90%なら傘をもってですでしょう?(たぶん私なら傘を持って出る。)
しかし、雨の確立が60%ならどうですか?
じゃあ雨の確立20%なら?
その雨になるという予報は、スーパーコンピューターや多くの科学的な根拠に基づいて予報を出している。医科、歯科医学より科学的な根拠は質および膨大なデーターがそろっている。
けれど、90%雨の予報でも10%は雨ではないのです。
つまり、天気予報が当る場合もあれば外れる場合もある。
傘を持って外出するかどうかの最終決定は、その地で育ち風の香りや温度、雲の形、色、過去の経験を元に各個人が決めるのです。
これがエビデンスなのです。
先にも書いたが、注意すべき事がまだある。
それは。一研究者が、研究費用を出資された会社に有利な研究を発表していることが多いという事。
それを一開業医レベルで見抜くのはかなり困難である。
そこでどうするか。
発表が終わった懇親会にできるだけ出席して第一人者の先生方の生の声を聞く事。
これが大切。!
「その研究は、どこそこが研究費用を出したんだ。」なんて公式な席では言えるはずもない裏話や、ここでは書けないバカ話など様々な世間の裏の話が聞ける。
それを総合的に判断し、最終的にどうするかを冷静に考える。
最近は、その研究の真意を聞くには、第一人者との酒の席がもっともエビデンスの信用性が高い内容が聞けると情報通の先生からアドバイスを頂いた。
なるほど。
約100年前、ライト兄妹が世界で初めて飛行機で初飛行をはたした。
当時誰一人、人間が空を飛べるなんて信じていなかった。
そんなエビデンスなんて存在しなかったのだ。
エビデンスと言う言葉は、現在存在しない現象を証明する一つの夢を解く鍵ではないのではなかろうか。?
エビデンス。それは、私にとってイノベーション チャレンジと同義語かもしれない。
あなたにとってエビデンスって何ですか?
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群馬県伊勢崎市中央町10−19
植田歯科
植田晋矢
電話 0270−23−3435
キーワード エビデンス イノベーション チャレンジ
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