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PRGFを用いた再生医療 (インプラント術前処置)
2009年12月12日
群馬県伊勢崎市@植田歯科では、今年の8月からPRGFを精製できるスペイン製の遠心分離機を導入いたしました。
(PRGF用遠心分離機)
PRGFとは、患者さまの血液を採取させて頂き、その場で遠心分離をかけ血小板内の成長因子を凝縮して創傷治癒促進を行うものです。
PRPとの違いは、、、、、
(PRGF用遠心分離機)
血小板のα顆粒を破壊しないように、シングルスピンで、アクチベートする際に、塩化Caのみでアクチベートを行いウシトロンビン製剤を使用しないことにある。
また、分離時に白血球は除外する。
α顆粒内に成長因子が含まれているために、従来のダブルスピンの遠心分離機ではα顆粒が遠心分離中に破壊されて体内に戻す際には既に成長因子の効力が低下してると言われております。
(遠心分離後 暗赤色部は赤血球、上部の黄色い部分が血小板、その間の薄い白い部分が白血球)
PRGF専用遠心分離機をしようして精製した血小板内のこの成長因子を抜歯窩内に充填してあげることにより、母細胞となる骨組織の足場を確保するとともに、成長因子により抜歯による歯槽骨の吸収を最小限に押さえて、顎堤を保存する作用があります。
また、インプラント埋入時に、インプラント表面をアクチベート前のPRGFーF3で濡らしてあげインプラントを埋入します。
(アクチベート後のPRGFのF1クロット)
(*実習時;自分の血液を分離しているために手袋を使用しておりません。臨床時には必ず手袋必着です。)
このことによりインプラント周囲の骨が早く形成されるという言われており、約4ヶ月の臨床経験でありますが、従来の抜歯後の創傷治癒の倍の効果があるのではないかと実感しております。
それに加え、植田歯科では、手術直後の酸素分圧が低下した組織に対して酸素勾配をつつけさせるために、酸素カプセルに1、3気圧60分間入って頂いております。
酸素分圧が低下した傷部は、循環しているマクロファージと単球は創傷マクロファージになって、低酸素状態とわずかな乳酸塩による組織pH低下により創傷部に集まる性質がある。
マクロファージは低酸素濃度部位を感知するレセプターが有しているために、酸素勾配を早期に与えることにより骨再生(Bone Regeneration)のトリガーとなるうる。
創傷部に集まったマクロファージからは増殖因子を放出して骨の再生を調節し、再生を続けさせる働きがある。
さらに、プロマック投与によるオートクリン作用、 パラクリン作用、フリーラジカル消去作用を併用。
術後に骨および歯肉のコラーゲン増加目的でビタミンC投与を行っております。
では、ここで臨床写真を供覧いたします。
(抜歯直後 PRGFを充填)
(抜歯3日後)
(抜歯2週間後)
(抜歯3週間後)
(抜歯11週と5日後)
どうですか。ほとんど歯槽骨の吸収がありません。
自分の血液を約25ml採取するだけ、他のオギュメンテーションする材料を全く使用しないでここまでできます。
インプラントを行う際には、そのドクターがどこまでこだわってインプラントの情熱をもやしているか、是非知って頂きたいものです。
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群馬県伊勢崎市中央町10−19
植田歯科
植田晋矢
電話0270−23−3435
PRGFを用いた再生医療
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