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酸化チタンの性質 ある波長の光照射による濡れの向上
2009年12月12日
インプラントの材質は酸化チタンである。
この金属はとても面白い性質がある。
酸化チタンに紫外線をあてると光触媒として働き、汚れの除去や抗菌作用があることは知られている。
いまでは車や住居の塗装や、衣服やカーテン、空気清浄機 、、、、etcに使用されている。
ところで、PRGFをインプラント表面にたらすとどうなるかご存知でしょうか。
実は、インプラン表面にたらしてもインプラント表面上で玉になり表面は濡れないのである。
これは困ったものである。
はじいてしまうのである。
なにか良い案は無いのかと、考えてみた結果、グッドアイデアが浮かんだ。
手術中にふと光触媒の本を以前東京大学の藤島先生からプレゼントされ興奮して読んだ事を思い出した。
インプラント表面にある波長の光を照射してみよう。!
このアイデアが思いつくのには、実はあともう一つのきっかけがあった。
UCLAの小川先生がチタンのエージング防止にある種のUVを照射することが有効であるという論文を思いだした。
ということである種の波長をもったある種の光を照射したところ、明らかにインプラント表面の濡れの向上が確認できました。
(光照射前のノーベルバイオケアのノーベルスピーディー ショーティー タイユナイト表面にPRGFをたらしたところ。
全く濡れませんPRGFをはじいています。)
(光照射前のアストラテックインプラントもやはりPRGF濡れませんでした。それでも
ノーベルバイオケア社製インプラント タイユナイトよりも濡れはいい。)
(ある種の波長をもった光を照射すると、、、。)
(PRGFの濡れの向上を確認。アストラテックインプラント)
これは使える!
おそらくこのある種の波長を持った光照射器を術直前にインプラント表面に照射することが今後のトピックとなると思います。
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群馬県伊勢崎市中央町10−19
植田歯科
植田晋矢
キーワード
光触媒 インプラント表面濡れの向上 PRGF
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