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1歯の欠損が咬合崩壊の始まり!
2009年12月21日
あなたなら、どの治療を選択しますか?
まず以下の条件をお読み下さい。
ご存知ですか?歯は対合する歯が無い場合には、歯が伸びて来てしまします。
これを挺出といいます。
このような症状を引き起こす前に以下の症状がでてきます。
まず、下顎第二大臼歯が抜歯となります。
その状態で数年が経過しますと。
(1)上顎第二大臼歯が挺出してきます。すると上顎第一大臼歯(6番)と上顎第二大臼歯(7番)との間に食物が詰まりやすくなります。この両方の歯に知覚過敏がでることがあります。その原因は、挺出により歯の歯肉の下に位置していた象牙質が歯肉の上に露出してきたり、食べ物の停滞による象牙質のムシ歯による事が考えられます。
(2)上顎第二大臼歯挺出により下顎第一大臼歯咬頭遠心斜面との早期接触により、顎位の変化。それが起因となる顎関節症の発症。 早期接触による上顎第二大臼歯の歯根周囲の外傷性歯槽骨垂直性吸収を引き起こすこともあります。
(3)上顎第二大臼歯挺出による、下顎第二大臼歯欠損部歯肉への潰瘍。
永続的な機械的刺激により、粘膜の角化の亢進→白板症→まれにがん化
(4)下顎第一大臼歯(6番)遠心移動により下顎第二小臼歯(5番)と下顎第一大臼歯(6番)との間に食物残さが詰まりやすくなります。
(5)臼歯部の咬合の変化に伴い、前歯部の噛み合せが強くなり、歯と歯の間に隙間がでてきたり出っ歯になったりします。(このような場合には、前歯のみを治療してもだめで奥歯での噛み合せを回復しなければ根本的な治療は行えません。)
以上1本喪失が引き起こす口腔内症状です。
これだけではありません。
1本の臼歯が無いために、片側のみ咀嚼になり→咬筋の片側のみ肥厚→顔面の変形
または、脊柱の彎曲、腰痛。
不定愁訴につながることもあります。
では、この治療方法ですが。いくつかあります。
プラン1
上顎第一大臼歯と上顎第二大臼歯を削って連結クラウンにする。
目的 挺出歯する上顎第二大臼歯を咬合して動かない上顎第一大臼歯と連結することにより、挺出を押さえる。
メリット :上顎第二大臼歯の挺出を押さえられる。保険適応。
デメリット
1.上顎第一大臼歯がまったくムシ歯のない歯でもクラウン支台歯形成する必要があります。
2.切削量が多くなるために、知覚過敏を引き起こす可能性があります。
3.場合によっては上顎第一大臼歯の神経を抜髄することもあります。
4.連結するために間の清掃が困難。歯間ブラシ等でキチンとメンテナンスがでいきない場合には、連結をしたその歯が歯周病やムシ歯になるリスクが高まります。
プラン2
下顎第二大臼歯欠損部に1本義歯を入れる。
メリット
1.下顎第一大臼歯およびレストシート(バネのかかる歯にストッパーとなるくぼみを作る)のため最小の形成ですむ。
2.製作が簡便
デメリット
1.*1本義歯のため誤飲の危険性がある。
(食道や消化管に突さ 刺さり手術で開腹手術をして義歯を取り出したという学会報告もあります。)
2.1本義歯の違和感。(他の歯が残っているためにあえて1本義歯を使用しなくても食事ができてしまうため違和感を克服して義歯を使用しる人が少ない。)
3.義歯のバネがかかった歯にムシ歯や歯周病を起こすリスクが高まります。また過重負担過多よりバネのかかった歯が動揺してしまい抜歯になってしまうことがあります。
プラン3
下顎第二小臼歯(5番)、下顎第一大臼歯(6番)をクラウンの支台歯形成して下顎第二臼歯延長ブリッジ。
メリット
1.固定性の補綴物
2.上顎第二大臼歯の挺出が押さえれる。
デメリット
1.天然歯2本を削る必要がある。有髄歯なら知覚過敏となることあり。
2.抜髄となることもある。
3.連結するために間の清掃が困難。歯間ブラシ等でキチンとメンテナンスがでいきない場合には、連結をしたその歯が歯周病やムシ歯になるリスクが高まります。
*4.延長ブリッジにより、ブリッジの支台歯が力学的に非常に負担がかかる構造となり、長期的に支台歯に過重負担大となり歯に悪影響を及ぼす危険がある。
プラン4
下顎第二大臼歯1本欠損部へのインプラント
メリット
1.きわめてシンプル。1本欠損したところを1本のインプラントで修復するというシンプルな考え。
2.歯を削らないで治療ができる。
3.長期安定。
4.インプラント装着後天然歯と同じ感触で食事ができる。
デメリット
1.保険適応外(治療費用が高額)
2.外科的治療が必要
3.下顎神経の走行により、手術前処置を行う必要がある場合があります。または、インプラント植立が不可能なこともあります。
このプランの中から治療法が選択できます。
あなたなら、どのプランを選択しますか?
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群馬県伊勢崎市中央町10−19
植田歯科
植田晋矢
電話0270−23−3435
キーワード
咬合崩壊 1本義歯 連結冠 遊離端ブリッジ インプラント
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