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味覚障害
2009年12月27日
数週間前に70歳代の患者様からご飯の味がわからないという主訴で植田歯科を来院されまいた。
まず、味覚障害を訴える多くの患者様の共通点は、他科から多くの投薬を受けているということです。
その患者様も、内科より降圧剤、整形外科から鎮痛剤、泌尿器科から前立腺の薬と多くの薬を服用しておりました。
そこで、一番始めに疑ったのは、亜鉛欠乏症。
なぜ、普段どうおりに食事をしているのに、なんで亜鉛が欠乏するの?と思われるかもしれませんが、亜鉛が多くの服用中の薬剤とキレート結合して排出されてしまうために亜鉛が欠乏してしまうことがあるのです。
また、パンなどに含まれるフイチン酸や様々な食品に含まれている食品添加剤などによっても亜鉛は影響を受けます。
そこで、亜鉛製剤(プロマック)の投与を開始いたしました。
1週間後の昨日、その患者様が来院いたしました。
「どうですか?味覚の方は何か変化がありましたか?」との問いかけに、患者様は、「ご飯の味がわかるようになってきました。だいぶ良くなったみたです。」と絵顔で答えてくれました。「これから正月を迎えるので、味がわからなかったら困ったなと思っておりましたが、これで安心して正月が迎えられそうです。」とお話をいただき、私もとても嬉しくなりました。
味覚障害、舌痛症でお困りの方は、一度ご相談頂ければと思います。
*味覚障害は、亜鉛欠乏だけで生じるものではありませんので、亜鉛製剤投与により改善しないこともございます。ご自分で判断するのではなく一度受診して詳細な問診が必要です。
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群馬県伊勢崎市中央町10−19
植田歯科 植田晋矢
電話0270−23−3435
キーワード 味覚障害 亜鉛 プロマック 舌痛症
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