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人工呼吸、心臓マッサージができなくてもAED を使用して下さい
2006年5月19日
戸田中央総合病院の輿水健治先生とお会いしたのは、昨年の暮れ頃札幌でのシンポジュウムの時だったと思う。
輿水先生は、心臓しんとうという、子供の柔らかい胸郭部にボールなどの外力が加わった場合に生じる死亡外傷を研究されている医師であります。
その輿水先生との話の中で、大きな衝撃を受ける話がありました。
これは、私がずっと心の中で思い続けていた事と同じでありましたが、それを口に出す事が本当にいいのか私自身悩んでいた事であったからです。
それは、人工呼吸、心臓マッサージができなくてもAEDを早期にしようすることで、多くの命が助けれると、至極単純で明快な話であったのです。
これは当たり前と思われるかもしれませんが、現在の救急救命講習は、人工呼吸、心臓マッサージの詳細な手技にこだわり、その一連のプロセスにそってロールプレイでの講習が行われており、その行程順序が非常に重要視されております。
たしかに、きちんとした救急救命行為の手順は、非常に大切だと思います。
しかし、それを実行できない子供やハンディキャップのある人たちが、隣で人が倒れた場合、その完全なる
救急救命行為(以下CPR)ができないからといって、そのまま放置されたらその人を助ける事ができないのです。
「最善か。無か。」
もちろん最善が良いに決まってます。
しかし、最善ができないからといって、何もしなければ、それはその倒れた人を助ける事ができない。
ではどうすればいいのか。
その答えは、AEDです。
人工呼吸、心臓マッサージなんてできなくても、 そばにAED(自動体外式除細動器)があれば、AEDのパットを倒れている人の胸にはり、その器械に電気ショックが必要かどうかを診断させ、電気ショックの必要があれば、通電ボタンを押す。
これで、除細動ができるのです。
スポーツ中の突然死のほとんどが、このAEDによる除細動が有効な心室細動といわれております。
是非、このAEDが多くの施設や学校に配置されることが望んでおります。
5月26日大阪で行われる予定のAEDシンポジュウム in 関西に演者として参加してくる予定であります。
そこで、AEDを一般の人々にもっと知ってもらうように講演する予定であります。
ご興味がある方は、会場にお越し下さい。
お待ち申し上げております。