インプラント、審美補綴、顎関節症、痛くない麻酔、歯科医院での全身管理、歯科救急
静脈内鎮静法
2006年6月 7日
歯科の治療と聞くと、痛い、苦痛と思われるかもしれませんが、静脈内鎮静法という方法があるのご存知ですか。
嘔吐反射や極度の歯科治療恐怖症の患者さんでも、この方法で行えばまず歯科治療が可能となります。
どのような方法かと言いますと。
点滴をとりまして、点滴の回路の途中から少しボーッとする薬(主にベンゾジアゼピン系薬剤)を少し注入することにより、健忘作用と鎮静作用により安らかな気持ちで歯科治療ができるのです。
これはとてもいい方法です。
NMDA受容体拮抗剤と併用することにより、鎮痛効果がますとの報告もあります。
植田歯科では、インプラントの手術時に静脈内鎮静法を併用しております。
もちろん、きちんとバイタル(血圧、動脈内酸素飽和度)等をモニターしながら行ってますから、安全です。
最近、この方法をどこかの講習会で聞きかじって、行う歯科医院もあるとのことですが、やはり全身麻酔の研修や緊急時の対処を大学やそれと同等の医療機関で一定年月研修された先生を選ぶ事がポイントですね。
自分の医院でも、どうしても静脈内鎮静法を行いたいと思われている先生。
木曜日なら、私が出張麻酔を承りますので、ご相談ください。
詳しくは、メールください。
e-mail ueda@cdu.jp
歯科用顕微鏡
2006年5月18日
昨年暮れからZisse製の歯科用顕微鏡を使用し始めました。
当初、船酔いに近い状態が続き、気分が悪くなることもありました。
使用しはじめて1ヶ月位から顕微鏡酔いも改善してきました。
顕微鏡使用して、実感するのは、根管処置の概念が大きく変わったということです。
今までわからなかった根管口や歯根破折が明確にわかります。
歯根の縦破折は、肉眼およびレントゲンでの発見は不可能に近いですね。
メチレンブルーにて染色しますと、破折線が染色され明確にわかります。
ZisseのPicoの使用感について説明します。
特徴
レンズが明るい。
操作性が良い。
画像シャープネスが際立つ。
照度調整ダイヤルが比較的近い部分にあります。
ほとんどの操作が、術者が席をたたずにできます。
欠点
Moraを選択すると、アームの長さが短くなり。ちょうどアシスタントがたつ部位に、フロアースタンドが位置してしまいます。
そのため、今回はPicoを選択しました。
PicoをMoraへコンバートするキットもあります。(少々高価ですが)
これなら、アーム長は、そのままで鏡筒を左右に振っても、接眼レンズは水平に保たれます。
ビデオ撮影は、1CCDです。
ビデオ端子なしで購入して、スプリッターで3CCDが後付け可能と聞いております。
まあ、1CCDで十分ですが。