インプラント、審美補綴、顎関節症、痛くない麻酔、歯科医院での全身管理、歯科救急
電子媒体コミニュケーション
2006年6月11日
ほんの数年前までのコミュニュケーション媒体は、手紙や電話が一般的でありました。
近年、爆発的に電子媒体を利用したコミュニュケーションが発達し、その利便性が高い故に、裏面に隠される研ぎ澄まされたナイフの如く鋭利な破壊力を、皆様忘れていませんか。
ここでは、電子メールでのやり取りについて、ご紹介いたします。
メーリングと言うものをご存知ですか。
一度の配信で、複数の方がそのメールを読める方式のメールのことであります。
これは、本当に便利で、私も歯科麻酔関係者や医療関係者との連絡の際には、よく使用いたします。
この場合、母集団である組織の関心事が、麻酔や歯科治療、緊急医療というものであり、それに参加する先生方も、それなりの良識や知識を持っている医師や歯科医師でありますので、さほど大きなトラブルと言うものはありません。
しかし、そんな集団であっても、文字での表現では誤解を生じる事は、まれにあります。
ですが、やはり有識者である諸先生方でありますので、大きなトラブルになる事はありませんでした。
近年、このメーリングが職場や学校職員、保護者の間で始まってきました。
これが、ある危険性を含んでいると最近分かってきました。
例えば、学校での教育一つとっても、ある家庭では「子供への宿題が最近多くない?。」こちらの家庭では、「宿題が少なくない?。」
電話での話では、ただの愚痴で終わる話が、電子メールでの集団への配信となりますと、文字が憶測をよび、その憶測に、また尾ひれが付く。
まわり廻って、聞くところ、全く真実とは違う話になっていることは、よく聞く話です。
このくらいなら、まだ良いのですが、メールリングを使用しての誤解はさらに溝を深めるものであるようです。
メーリングであると、自分の意見が大きく誇張され相手に解釈され、自分でメーリングに配信したメールを皆が読んでいると思うと、さらに興奮する。
そのメール受け取った人も、電話でのやりとりや直接のそれの数十倍傷つく。
こんな経験ありますか。?
言葉で言えば、それで気が済むのに、電子媒体であるメーリングを使用すると、皆が不愉快になるし、攻撃された人も、立ち直れない程傷つく。
これが、子供の間で生じれば、仮想現実と現実の区別がつかなくなり、どこかで起きた学校での児童同士の殺人事件にもつながりかねません。
このメーリングを安全に使用できるまで、どうやら社会や我々が、まだ十分成熟していないと感じております。
この自覚こそが、今一番メーリングを使用する個々が認識すべき事でないかと、苦い経験をもとに投稿する次第です。
反省。!